2015年04月25日公開 龍三と七人の子分たち

俺たちに明日なんかいらない!ジジイが最高!!

北野武が贈る、世代を超えて楽しめるジジイ大暴れエンタテインメント!

『アウトレイジ』(10)と『アウトレイジ ビヨンド』(12)でヤクザ映画の常識を打ち破り、一大ムーブメントを巻き起こした北野武。約2年半ぶり、17作目となる監督作品は、引退した元ヤクザのジジイたちが、オレオレ詐欺や悪徳訪問販売でやりたい放題のガキどもと対決する大暴れエンタテインメント! 70歳の高橋龍三は、引退した元ヤクザ。“鬼の龍三”と畏れ慕われた時代はもはや過去のもの。現在は家族にも相手にされず、社会にも居場所がなく、息子の家に肩身の狭い思いで身を寄せながら、「義理も人情もありゃしねぇ」と世知辛い世の中を嘆いている。ある日、オレオレ詐欺に引っかかったことをきっかけに、元暴走族の京浜連合と因縁めいた関係になった龍三は、「若いヤツらに勝手な真似はさせられねぇ」と、昔の仲間に招集をかける。集まったのは、プルプルと震える手で拳銃を構えるジジイ、足下がおぼつかないジジイ、未だに特攻隊気分のジジイなど7人。どうせ先は長くないのだからと盛り上がった龍三たちは勢いで「一龍会」を結成し、京浜連合のやることをことごとく邪魔しまくる。当然、京浜連合のチンピラたちは、調子に乗り始めたジジイたちを疎ましく思うようになる。一龍会vs.京浜連合の対立は、龍三や子分の家族を巻き込んだ一大騒動へと発展する……! 主人公の龍三を演じるのは、これが北野作品に初出演となる藤竜也。昔気質でちょっと短気、家族や“兄弟”思いの情に厚い龍三を、ダンディに、お茶目、そしてカリスマ性をもって演じている。龍三の右腕であるマサを演じるのは、こちらも北野組初参加の近藤正臣。『アウトレイジ ビヨンド』に続く出演となる中尾彬のほか、小野寺昭、品川徹、樋浦勉、伊藤幸純、吉澤健らが七人の子分を演じている。平均年齢72歳の超ベテラン俳優が熱演するのは、世知辛い世の中で、それぞれに必殺技をもった個性豊かなジジイたち。敵のボスである京浜連合の西を冷徹に演じるのは、実力、人気、個性を兼ね備えた安田顕。龍三の息子・龍平を勝村政信が、龍三と西の間に挟まれる魅惑の女性を萬田久子が演じている。また、龍三と旧知のベテラン刑事・村上を演じるのはビートたけしだ。 オレオレ詐欺や食品偽装問題、超高齢化社会などの時事ネタを盛り込みながらも決してシリアスに着地しない本作は、世の中への不平不満をネタにして笑い飛ばし、観ている人に元気を与えてくれる。元ヤクザのジジイたちが意地とプライドをもって頑固なまでに自分を貫いて生きる姿はユーモラスでチャーミングだし、ジジイたちが繰り広げる世間ズレした会話も吹き出さずにはいられない。その必死な演技につい声を出して笑ってしまうのは本作の大きな特長だ。本編完成後に行われた試写アンケートの結果では、20代以下の若者からの満足度がどの世代よりも高い80%以上を記録!『アウトレイジ』が怖くて観られなかった女性層からも高い支持を得ている。 ヤクザものでもなければ、コメディでもない。ヒューマンドラマでもなければ、アート映画でもない。『龍三と七人の子分たち』は、過去の北野映画とどれ一つとしてかぶることのない、それでいて北野武にしか作れない、新境地となるエンタテインメントに仕上がった。

■ストーリー

元ヤクザのジジイがオレオレ詐欺に騙された!?
詐欺集団のガキどもよ!ジジイのパワーを思い知れ!

高橋龍三、70歳。かつては“鬼の龍三”という異名で畏れられたヤクザの組長であった。組を引退した現在は、家族からも煙たがられ、肩身の狭い思いで、余生を送っている。特にすることもない龍三は、昔の仲間のマサと酒を飲みながら、世知辛い世の中に、「義理も人情もあったもんじゃねぇ」とボヤいてばかり。 ある日、龍三は家族の留守中に一本の電話を受ける。相手は「もしもしお父さん? 俺だけど」と話し出す。そう、これは巷で問題になっているオレオレ詐欺!相手の思惑通り、息子の龍平と勘違いした龍三は、「500万円用意しないと会社をクビになってしまう」と泣きつく息子のために、金をかき集めて待ち合わせ場所へ駆けつけるも、龍三のナリを見てただ者じゃないと感じたオレオレ詐欺師の田村のほうが、そそくさと逃げ帰ってしまう。田村は、表向きはIT企業だが、実体は元暴走族の西を会長とする、詐欺、強請りや悪徳訪問販売などで稼ぐ組織の一員だった。 龍三とマサは、かつての仲間のモキチが商店街で不良に絡まれているところに遭遇し、その場を丸く収めた顔見知りの刑事・村上と一杯飲むことに。そこでオレオレ詐欺で稼いでいる京浜連合の存在を知らされた龍三は、「若い奴らに勝手な真似はさせられねぇ」と、昔の仲間に招集をかける。上野の西郷隆盛像下に集合したのは、かつての姿からは想像できない面持ちの仲間たち。震える手で拳銃を構える早撃ちのマック。ステッキに隠された刀でシケモクを拾うステッキのイチゾウ。足取りもおぼつかない五寸釘のヒデ。ひげ剃りに失敗した傷も生々しいカミソリのタカ、自らが特攻隊の生き残りだと思い込み今でも特攻服を着ている神風のヤス。昔話に花が咲き、どうせ先は長くないのだからもう一度組をつくり、やりたい放題の京浜連合をやっつけよう!とジジイたちは大盛り上がり。龍三を親分に“一龍会”を立ち上げた。高齢者を狙って布団を売りつけようとするインチキ訪問販売員から布団を奪ったり、食品偽装問題の抗議デモに便乗し、会社から金を巻き上げようと画策する京浜連合の邪魔をするなど、おれたちもまだまだイケると勢いづくジジイたち。一方、京浜連合では手下たちが口々に「ジジイに邪魔された」と言い訳することから、西は邪魔なジジイたちを一掃しようと策を練る。狙われたのは、キャバクラで働くモキチの孫娘・百合子。西の計画を知ったモキチは孫を守るために単身で西のオフィスに乗り込むも、返り討ちにあう。ついに捨て身のジジイたちが最後の出撃に臨むのであった!

■ギャラリー

©2015『龍三と七人の子分たち』製作委員会

■キャスト

藤 竜也、近藤正臣、中尾 彬、品川 徹、樋浦 勉、伊藤幸純、吉澤 健、小野寺 昭、安田 顕、矢島 健一、下條 アトム、勝村 政信、萬田 久子、ビートたけし

■スタッフ

■監督・脚本・編集:北野武

■音楽:鈴木慶一

■WEBサイト

公式サイト

©2015『龍三と七人の子分たち』製作委員会